全国各地に「自殺の名所」というものがある。
全国的に有名なのは富士山麓の青木ヶ原樹海だ。
ここをうろつくと本当に首吊り死体や白骨死体に遭遇するというから恐ろしい。
関東では秩父も人気(?)なのだという。
ハイキング客も少ない寂しげな場所を一人でウロウロしている人がいたら、それは自殺志願者かもしれない。
しかし、もしかしたら家出人捜索をする探偵の可能性もある。
探偵の家出人探しと言えば、都心のネットカフェなどをローラー調査するのが定番だが、遺書がある場合などはこういう場所も探しにくるのだという。
すぐに下りられない崖の下とかはドローンを使って探したりもするそうだ。
自殺志願者は決行前に大量のお酒を買っていく傾向があるため、自殺の名所の近所の酒屋・コンビニ・土産物屋などでそういう人がいなかったか、聞き込みもするそうである。
自殺決行前に泣きながら酒を飲んでいる家出人も悲惨な光景だが、それを黙々と探し続ける探偵もすごい。
全国の自殺の名所では、このような自殺志願者と探偵によるサイレントドラマが展開されているのである。
それにしても、どのようにして「自殺の名所」というものが生まれるのかな?
志願者が「ここ、いい場所だよ」ってSNSでシェアするわけでもあるまいに。
近所にそんなもんができた日にゃ、もとからいる住民は大迷惑だね。