老人運転者の問題

老人運転者が重大な交通事故を起こす例が増えている。

一番多いのがアクセルとブレーキの踏み間違えで、コンビニに突っ込んだとか、しょっちゅう聞く。

それから高速道路の逆走。

これをやる人は認知症が入っている可能性があり、運転免許を持たせていることがそもそも問題。

最近では老人が煽り運転の挙句、前方走行車を止めて脅迫する事件まで起きた。

お年寄りには早めに運転免許を返納してもらいたいが、年を取るほど歩くのが大変になって車の必要性は増すというジレンマがある。

困ったものだ。

ところで、こういう老人の交通事故で被害者になることも考えられる。

こちらがいくら注意していても、相手がボケていたらどこで事故に遭うかわからない。

交通事故損害賠償では後遺障害等級が大きな役割を持つ。

後遺障害慰謝料と後遺障害逸失利益という金額の大きい費目を左右するのがこの等級だ。

しかし、いくら症状がひどくても、CTやMRIで損傷が明確に写っており、それが事故で発生したものだと証明できて、かつその損傷と起きている症状のつじつまが合わないと、なかなか上位の等級をもらえない。

老人に轢かれて高次脳機能障害になって下位の等級しか認められず、保険金もわずかなのに、仕事も見つからない、なんてことになる可能性があるわけだ。

しかも、老人の人口構成比が上昇するこれから、そんな危険が町中に溢れかえることになる。

やはり、公共交通機関の便利な立地に安価な老人用住宅を用意してもらうなどの政策で、免許返納を推進していただきたいものだと思う。